先日の「ほほえみ発表会」では、保護者の皆さまの暖かい雰囲気の中、子ども達の可愛い姿や、頑張る姿を見ていただくことができ嬉しく思います。小さいクラスのお友達も撮影が終わりましたので、DVDのお渡しまで、もう少しお待ちください。
発表会ってどうして行うの?
そんな風に考えたことはありますか?
日ごろの保育の様子を保護者の方に見ていただく目的であるのは、言うまでもありませんが、それ以上に、子ども達がのびのび表現する場であること、成長する場である事、園ではそんな風に位置付けています。
保護者の方に見て頂くのは、SNSの動画に例えれば、その一瞬を切り取った「切り抜き」や「ショート」です。そこに行き着くまでには、色々なストーリーがあり、楽しさがあり、苦労があったのですが、それらはあまり語られる事はありません。
今回は、そんな発表会の裏側にスポットを当て、いくつか紹介していきたいと思います。
これは園の倉庫に入っている衣装ケースです。
写真に写っている物は、その一部ですが、発表会用の歴代の衣装が保管されています。
この中から衣装を選び、一人ひとりに合わせて、丈やゴムを調節したり、リメイクしたり、足りない物は作ったり、そんな風にして、園全体で協力して衣装を用意しています。
今年は職員がミシンでスカートを縫う研修も行いました。その時に作ったスカートは4歳児の女の子の衣装として使いました。
これは0歳児さんのお部屋での様子です。発表会のビデオ撮影に向けて楽器遊びをしています。
曲に合わせて体を動かしたり、楽器を鳴らしたり、仕草も表情もとっても可愛らしいです。
衣装に慣れるために、お部屋で帽子を被って遊んだり、楽器を持って遊んだり、たくさん遊んで本番を迎えます。少しでもお家の方に園での普段の様子を見て頂けるよう、工夫しています。
1歳児ばらぐみさんの保育者が、知恵を絞ったのが、この焼肉セットです。
曲に出てくる「うし」「ぶた」「とり」に合わせたお肉を持たせたいんだけど、何にしたらいいだろう?どうやって作れば危なくないかな?とかなり苦心して作っていました。後ろのアミ棚も焼いているところが見えるように斜めに設置しました。子ども達は、いつも嬉しそうにほおばっていました。
2歳児さんの劇は、子ども達が大好きな絵本『パオちゃんのかくれんぼ』を題材にしました。
ペンギンさんの歩き方がよちよち可愛いですね。手袋を履くというアイデアがすごいです。
最後の踊りの時には滑らないように脱いでいます。細かい所にも気を使っています。
絵本を劇にする場合は、曲も先生が用意します。
元々ある曲を使ったり、歌詞を変えたり、保育者が作曲することもあるんですよ。
これは3歳児さんの7月の写真です。この頃、子ども達が喜んで遊んでいたのがお医者さんごっこ。
本物の病院さながら、お医者さん、患者さん、看護婦さんになりきって遊んでいました。
この姿を見て、3歳児さくら組の保育者は劇遊びにお医者さんごっこを取り入れられないかな?と思い付きます。そして、いくつかのお話の候補の中から、子ども達も大好きな絵本『アントン先生』を選びました。
3歳児さんは練習の時も、毎回とても楽しそうに劇遊びをしているのが印象的でした。
今回は、小さいクラス中心に紹介しました。
毎年、発表会が終わると子ども達がぐっと成長したように感じます。
それはたぶん、お家の方が「じょうずだったね」と沢山褒めてくれるからだと思います。
褒められる事が、子ども達の自信に繋がります。