かまど=この地域では「くど」「おくど」と呼ぶ人も多いですが、
微笑こども園の冬は「おでん」「おかかおにぎり」「豚汁」など
おくどで作る美味しいものがいっぱいあります。
外で煙のにおいがしてくると(煙のにおいだけ、なのですが)
「せんせい、おいしい匂いしてきた!」と言う子がいるのは、
微笑の子ならではだと思います!
先日のおやつは、おかかおにぎりでした。
まずは薪(まき)に火をつけます。
最近はアウトドアブームで、バーベキューなどで火起こしをする方も多いかと思いますが
こども園には、着火剤やバーナーなどはありませんので、
先生たちも、工夫して火をおこします。
お米を入れたお釜を火にかけます。
フタをして、「はじめチョロチョロ なかパッパ 赤子泣いても蓋とるな」
強火で一気に炊いて、噴きこぼれてきたら、火を弱めて10分ほど炊きます。
いい匂いがしてきたかな?と確認しています。
15分ほど蒸らしたら出来上がりです。
とっても上手に炊けました!
炊けたご飯に、かつお節を混ぜます。
かつお節にも、一手間かけていて、給食員や保育者で協力して、かつお節を削っています。
ラップにご飯を包んで、子ども達が自分の手でおにぎりにして食べました。
「おいしい!」「さいこー!」の声が子ども達から上がっていました。
こちらは、別の日。豚汁です。
微笑こども園のお味噌汁の出汁は、昆布とカツオの合わせ出汁です。
先にお釜に昆布を入れ出汁をとり、かつおだしは給食室でとってくれたものを合わせました。
材料も給食室で切って準備してくれています。
普段の給食に加えて、豚汁などの準備もして下さっている給食員さんには脱帽です。
お釜になみなみと出来上がった豚汁でしたが、
みんなが、おかわり!と言って食べたので、あっという間に空っぽになりました。
普段給食の時には、「大根きらい」「ネギいやだ~」と言っている子も、
なぜか外で食べると、苦手なものもペロッと食べてしまう事があります。
楽しく食事をすることがいかに大切か、を考えさせられます。
余談ですが、このかまどを使った調理には、もう一つの大切な意味(意義)があると考えています。
それは、災害時です。
もし、大きな災害が起きてしまったら?
こうやって戸外で食事を作らなくてはいけないかもしれません。
職員だれもが、火起こしができ、お釜でご飯が炊ける。
子ども達も、そうして出来たご飯を美味しく食べられることを知っている。
それは、とても大切なことではないでしょうか。