微笑こども園

検索
menu

ブログ

セミ・セミ・セミ
お知らせ2023-09-04

ツクツクボウシの声も消え入り、夏の終わりを感じられるようになりました。
微笑の夏恒例の、セミの抜け殻集めも終わりを迎えます。
この日は、5歳児さんが、セミの抜け殻がいくつ集まったかを数えました。

「いくつになったか、数えてみよう」保育者が声をかけました。


そういうと、わっと集まり、一斉に数え始める子ども達。
「いち、にい、さん、し・・・」と指をさしながら数えていきます。
10個20個辺りまでは上手に数えている子が多いようです。

さあて、どうなるかな?うまく数えられるかな?と保育者はワクワクしながら見守っています。

「これ、僕が見つけたやつ!」と抜け殻を見てR君が言いました。

保育者は「わかるの?」と半信半疑で聞いてみると

「わかるよ、すごく小さいやつだから」と自信満々です。

ニイニイゼミの抜け殻でしょうか。確かにひときわ小さいのがありました。

ちゃんと覚えているんですね。

しばらく、夢中で数えていた子ども達ですが・・・

「100匹超えてるよ!」

「1000個ぐらいあるら~!」と色々な声が聞こえてきました。

「2千〇〇」と数えている子もいます。

そのうちに、

「ちょっと!どいてよ~~~」

「もお、分からんくなっちゃったじゃん!」など怒り出す子やら

「あ~~見てたら、いっぱいで気持ち悪くなってきた!」

と言う子も出てきました。

保育者が声をかけました。

「うまく数えられないねえ。どうやったら、上手く数えられるかなあ?」

子ども達も、知恵を絞ります。

「一個の入れ物を一人で数えて、それを後で合わせればいいんじゃない?」

「でも、合わせるの出来るかなあ?」

「みんなで、いち、にい、ってそろえて数えれば?玉入れみたいに!」

などなど、意見が出ましたが、

Hちゃんが

「10個にまとめて数えたら、楽だと思う」

と言ったんです。

「すごいね、いい方法だね、じゃあそれでやってみよう」

そこからも、中々大変でしたが、なんとか、10個の山が出来上がりました。

「10個の山が、20個。全部でいくつかな???」

Y君がすかさず「200個」と答えました。すごい!

数が多すぎてピンと来ていない子もいましたが、とにかくみんなで頑張って数えました。

拍手!!!

職員室の前に、夏の間に、どんどん集まっていくセミの抜け殻。

楽しいから、集める!

もちろん、これも大正解なんですが、

子ども達が、こうやって悩みながら、協力しながら、たくさんの数を数える。

その姿を思い描いていた、保育者の仕掛け、だったのです。

トップへ